研究環境とスケジュール

 オーロラ観測を行うには、地球上でオーロラが頻繁に現れるオーロラベルト(緯度60度から70度の間)に観測装置を設置する必要があります。候補地としては、カナダ、アラスカ、ノルウエイ、スウエーデン、フィンランドがあげられます。交渉の結果、スウエーデンのキルナのエスレンジ1(スウエーデン宇宙公社SSC)のオプティカルプラットフォームサイト(KEOPS2)に設置することができました。地上からの明かりが届く場所はオーロラ観測に不向きなので、オフィスから4 kmほど離れた丘の上が観測装置の設置場所となっています。核融合科学研究所から観測装置の制御ができます。オーロラが出始める9月から観測を開始します。

 2023-2025年の3年を第1期、2026-2028年の3年を第2期として、オーロラの活動が最大になる2025年を中心に観測を行う予定です。

図. 観測地オプティカルプラットフォームサイト(KEOPS)の全景(スウエーデン宇宙公社SSC)