今回は、偶然にも韓国からの観測チームとKEOPSで出会いました。彼らは、GPS電波から電離層の密度の揺らぎを計測するプロジェクトで、観測装置の調整に来ていました。お互いに観測装置を見せ合った後、記念写真をパチリ。我々の方は3台目のカメラ（全天カメラ）を設置して、これで夜の空を常時モニターします。オーロラが出た時だけ、2次元分光器とフィルター分光器を作動させてデータを取る予定です。この全天カメラがオーロラ発生の監視役となります。

ラッキーなことに、キルナ到着日の9月10日の10時頃に早速オーロラが出ました。ホテルの外に出てオーロラ初体験。弱いオーロラだったので、白い雲のようなモヤモヤが見えただけでした。9月13日には空がよく晴れて、運よく活発なオーロラを見ることができ、観測データも取れました。ん？でも色はやっぱり白っぽい。そうか！オーロラは白色だった！写真に撮ると、綺麗な緑色になります（まるで魔法のように）。ほとんどのオーロラの出始めは真っ直ぐな帯状ですが、やがてカーテンのようになり、ダイナミックに揺れます。最後は全体に広がって薄くなっていきます。2時間ぐらいのオーロラショーでした。