研究目的

 プラズマ乱流は、温度や密度などの様々な物理量に現れ、異なる物理量はそれぞれ異なる振幅・位相のスペクトルを持ちます。複数の物理量を同時に計測し、特徴を比較することで不安定性の同定や輸送の推定を行うことが可能となります。そこで、本プロジェクトでは、異なる計測原理を持つ複数計測器をシステマティックに連携させる「センサフュージョン」を行うことで課題の解決を目指します。以下のような課題に取り組みます。

・データサイエンス手法を駆使した異種計測器で得られたデータの統合
・計測器の最適連携方法の探索のため、デジタル空間上への実験・計測装置を模擬したデジタルツイン実験装置の構築
・詳細な計測データを用いた乱流のマクロスコピックなプラズマパラメータへの影響の解明

プラットフォームとして、核融合科学研究所の大型ヘリカル装置(LHD)、CHS、九州大学のPLATOなどを用いて、研究を進める予定です。