研究計画

真空配管、フランジ、計測器など、LHD重水素実験時に本体室に設置された機器を対象として本研究で提案する手法の実用性を検証します。これらの機器を大型ヘリカル実験棟分析エリアに移設し、高純度ゲルマニウム半導体検出器によりガンマ線計測を行います。3Dスキャナーにてこれらの機器の三次元形状データを取得します。機器表面のCGデータをスムージング処理した後、有限要素法で使用される四面体メッシュ生成ソフトウェアにて、様々なサイズの四面体で充填した体系を自動生成し、PHITSを用いて放射線輸送計算を実施します。構造が単純なフランジにて上記手順での残留放射能評価結果の妥当性を確認し、続いて計測器など複雑形状を有する体系の評価を行います。このような実証試験結果を根拠に外部資金に応募し、LHD実験終了後に機器の放射能評価を行う体制を構築します。

四面体メッシュによる体系生成の例[徳島大・阪間教授より提供]